美容室っていっても、飲食店とは少し違った形態で営業しています。
保健所に届出するもの
1.開業届
2.平面配置図
3.各美容師スタッフの名簿と免許番号
4.管理美容師の名簿
5.各美容師スタッフの医師の診断書
この届出を全ての美容室が、保健所にしてさらに、保健所が来て美容室として営業していいかどうかを調べてから美容所開設確認の証をもらうことが出来ます。
ちなみにこれは、ガロの開設証
これを踏まえて一つ目の記事が気になること。
それは、ニーズと法は別に考えて発信して欲しいということ。
個室で完全マンツーマン 美容室より美容師を選ぶ時代へ 「フリーランス」が増加中
※出典 SANKEIBIZより
美容師さんがお客様の為に、腕一本で仕事するのは問題ないのですが、関係法規をサロン側が守らなければ、そもそも必要としている、美容師法の根底を揺るがす大問題です。
髪のプロフェッショナルとして美容師が営業することは前提なのですが、美容室の関係法規の中で最も重要としている所のひとつは、環境衛生面への規制と管理です。
ひとつ間違えば、無許可と言われるだけでは済まない事案になる可能性を感じます。
とかいいながら、法律の変化への対応の遅さにはあえて触れませんがね。。
次に、労働面について。こんな記事が出てました。
美容師の待遇、なぜこんなにも悪いのか 長時間拘束の肉体労働なのに平均年収は284万円
※ キャリコメニュース
小学生のなりたい職業ランキングにはいまだにベスト10入りしているのに、涙ぐましい努力をしている割には、サービス残業と低賃金であると言うことを書いています。
みんな努力を認めてくれているのに、食べていけない。
不思議な職業です。
過去に私は、こんな記事を書いています。
修行とは背景に、それを必要とした人達がいたからでした。
でも今は違います。
価格破壊も店舗数の増加も関係ありません。
結果を出せない人達が、評価されていないだけですから。
厳しく言わないとしたら、結果を出しにくい美容室で働いているからだと思います。
低賃金も仕事量も、自分で選べる時代はとっくに来ていると思います。
なので、出来ない美容師はバンバン契約を切ればいい。それだけなのにって最近は思います。
そんな流れの中、今日こんな記事が飛び込んできました。
※ 出典 Forbes JAPAN
なんで料理の世界だと、前にいた店や誰の下で働いていたかが肩書きのようになるのに、美容室はそれができないのか?
という視点で、まるで時代遅れで内向的だと書いています。
えと、飲食の話で行けば美容業界も60年くらい前には、そんな凄い師匠たちがいらっしゃいましたので、飲食業界が美容業界の60年位前の形態なんじゃないかなって私は思いますが、いかがでしょう?
時代の波に乗れていないのは、平均的などこを見て話しているのかわかりませんが、師弟関係や腕の磨き方自体が昔とはかなり違います。
そう、時代はとっくに変わったのです。
師弟で技術の研磨を労働基準法の範囲内で行ったのは、どの業界なのか?
数百年続く飲食店はありそうですが、老舗至上的な感覚というのは、美容業界にはありません。
なので、就職事情にこれらの論点を持って来るのはナンセンスかと思います。
ただ、これら3つの記事が平均的な美容室のことを書いていることは認めざる得ない。
女性が働く環境を、女性自身では作れなかったのが美容室だと思います。
雇用や労働環境、また働き方改革の一環で不穏な動きを感じるのは、これらの記事で察していますが、どうか今いる美容師さん全てにとって幸せな改革となりますよう心から祈ります。
行政改革や、規制緩和という流れに逆らっているのか、もしくは守っているのか?
暗に、ここについて話したがっているようにすら感じる、3つの記事について。
ひとつひとつ話し合うにはもう、歳を取りすぎたかな?
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